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倉敷染は、岡山県織物染色工業協同組合の各企業が一体となって、
安全且つエコロジーで高品質な繊維製品を提供するために誕生しました。
厳しい安全基準に基づいた染色加工・製品加工で、
世界基準の安全をコミットした、
安全でやさしいものづくりを目指しています。
染料が有害ではない
ZDHC(Zero Discharge of Hazardous Chemicals)とは、繊維製品の化学物質の適正管理を行なうことを目的とした取り組みで、欧米の大手アパレル企業を中心に活動が行われています。近年ではアジア地域はもとより全世界標準にりなっています。
この活動が始まった、2011年7月にグリーンピースが行ったデトックスキャンペーンに起因し、 グリーンピースは、世界大手アパレルメーカーの繊維製品を生産しているアジアの加工場廃水より大量の有害物質が検出されたことを世界に向けて発信しました。
このキャンペーンを受けて同年11月にアパレルブランド6社は2020年までに有害物質排出をゼロとする最初のロードマップを発表しました。 その後この活動に賛同するアパレルや関連企業が増加し倉敷染も国内ではいち早く推進することとなります。
つかう責任
染色には大量の水を使用します倉敷染は ” つかう責任 ” を強く受け止め工場で使用した排水を出来る限り環境に負荷を掛けないレベルまで処理を行い河川に放流しています。
瀬戸内海に隣接する倉敷地域は瀬戸内海国立公園・ 特別地域内で有り、全国でも大変厳しい排水基準に準じ生産活動を行なっています。
岡山県の繊維産地は、織物から染色加工、製品加工(洗い)、
縫製加工までの一貫したサプライチェーンにより
今後のアパレル企業のSCM(サプライチェーン・マネジメント)に
対応していくことができます。
伝統ある商品を維持する
40年以上に渡り愛され続けた商品を維持するため「倉敷染」という染手法を用いて、新たな色合いに生まれ変わらせ伝統を維持します。昔ながらの商品の生地感はいいですが、受け入れてもらえる層が少なくなっているノーマルデザインです。このまま何もしなければ廃色から廃番へとなってしまう恐れがあります。小倉屋を支えてきた伝統商品を絶やすことはできません。
倉敷染めにより新たな色合いに生まれ変わらせることで新たな色を一から作る必要がなく、無駄となってしまう商品を創ることなく新たにターゲット層を広げることができます。具体的には、その年のニーズに合った色を提供することや生まれ変わらせた結果である独自の風合い及び化学反応した色彩を実現できます。
地域雇用を維持する
倉敷染は、地元である倉敷に拠点のある染工場に依頼をしています。倉敷染めに関わる縫製加工についても、地元の縫製加工場へ依頼しています。それにより、地域雇用を維持することに貢献しています。
また、新たな取り組みをすることにより小倉屋の社員の雇用も維持することができます。現状のまま何もしなければ売り上げも衰退し、社員の雇用を維持することが困難になる可能性があります。そうならない為にも、チャレンジ精神で地域密着型のものづくりに取り組んでいきます。
某コーヒーチェーン店様の出がらしを染料として再利用しコーヒー独特のブラウンカラーに仕上がります。素材によって色の濃さが変わるので唯一無二の色合いになることも醍醐味です。
岡山県内のスギ・ヒノキから抽出したものを染料として使用しています。化学染料とは違い天然染料になるので環境にもやさしいです。